国王陛下御用達

ロイヤルワラントは、何世紀にもわたる歴史を持ち、未来へと続く責務を担う制度です。アストンマーティンは、チャールズ3世からこの称号を授与されたことを光栄に思います。その物語は、同社が初めて自動車メーカーおよびウェールズ大公の修理メーカーとしてロイヤルワラントを与えられた1982年にまで遡ります。

 

当時は、現在と同様に、ロイヤルワラントは5年間という授与される有限の栄誉でした。ワラントが発行または更新されるには、ブランドは卓越性への継続的な取り組みを実証しなければなりません。容易には達成できない基準への絶え間ない献身が求められます。ロイヤルワラントを買うことはできません。スポンサーになることもできません。ロイヤルワラントは、王室自らが選んだ製品であることの証です。1484年に設立された紋章院は、公式紋章登録簿の作成と維持を担当しています。チャールズ3世のために創設されたロイヤルクレストの発表により、私たちは、名誉ある王室の紋章を正式に掲げることができるようになりました。

アストンマーティンと王室の関係は、70年以上前の1954年に、エディンバラ公爵フィリップ殿下がラゴンダのドロップヘッド・クーペを購入されたときに本格的に始まりました。殿下が愛用されたこの車は、1956年から1957年にかけてイギリス連邦の巡行で使用するため、ロイヤルヨット「ブリタニア号」に積まれました。

 

2月28日のカタールでの公式戦デビューに先立ち、Aston Martin Valkyrieハイパーカー世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権キャンペーン用の印象的なカラーリングが、ドライバーのラインナップとともに公開されました。

1964年、エリザベス2世は、DB5の世界的な成功を祝うために、当時バッキンガムシャー州のニューポートパグネルにあったアストンマーティンの本社工場を訪問されました。同年に公開されたジェームズ・ボンドの映画『ゴールドフィンガー』での登場後、DB5は、そのスタイル、スピードで有名になり、すぐに英国を象徴する車になりました。

 

王室の訪問を記念し、アストンマーティンのエンジニアは、ダミーの機関銃、持ち上げ可能な防弾シールド、電気ウォータージェット、煙幕装置、双方向無線機を備えた、運転可能なミニチュアレプリカのDB5を製作しました。最高速度は時速16km、JB 007と登録された回転式ナンバープレートを備えたこのミニチュアカーは、先代の女王のお子様たちに非常に愛されたオモチャです。現在は、サンドリンガムの博物館に展示されています。

エリザベス女王、フィリップ殿下と、アストンマーティンとの関係はその後も続き、1969年、お二人は息子のチャールズ皇太子(現在のチャールズ3世)、セイシェルブルーのアストンマーティンDB6ヴォランテシリーズIIを購入されました。おそらく、国王が長年にわたって所有してきたすべてのアストンマーティン車の中で最も象徴的な車で、2011年のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式でも同じ車が使用されました。

 

当時、国王は仰っています。「素晴らしい車の一つ。デザインやラインが気に入っている。特別なもの。スノードン卿が美しいガンメタルカラーの素晴らしいDB5を所有していたのを覚えている。ずっと手元に置いておきたい車。」 国王のサステナビリティへの取り組みの一環として、国王が所有するDB6はその後、炭素排出を最小限に抑えるため、E85バイオエタノールで走るように改造されました。

 

伝統的な職人技と現代のイノベーションのこの興味深い組み合わせには、112年にわたる情熱、スキル、創造性のレガシーを活かした自動車製造への私たち自身のアプローチが反映されています。

 

2024年にイノベーション部門で権威ある英国国王賞を受賞したキルティングと穴あけ(パーフォレーション)の技術は、その完璧な例です。デジタル制御により、従来の方法では不可能だったお客様の好みに合わせた仕上げを施すビスポークの世界が開かれました。Q by Aston Martin部門では、パーソナライズされた仕上げパターンを作り出すことができるようになっただけでなく、シートの冷却機能も強化されました。他にはない特別さとデザイン、イノベーションの融合です。

 

ロイヤルワラントは、イギリス王室の紋章を掲げることができる栄誉です。国王陛下御用達。