2024年のフォーミュラ1®でスピードの限界を追求する20台の車と一緒にグリッドに並ぶ、フォーミュラ1®の公式FIAセーフティカーであるVantage。アストンマーティンの豊かなレースの伝統に追加される新たな車としての威厳が感じられます。アストンマーティンの最新Vantageが誇る強力な土台に、命を守るという究極の使命を果たすためのチューニングが施されました。仕上がりは、息を呑むようなスタイルに。

スリルはそのまま、安全を上乗せ

 

般道であれ、レーストラックであれ、ピュアなドライビングを追求するために造り上げられたVantageの最新モデル。その秘訣は、徹底したエンジニアリングにあります。手のひらで正確に指示を出し、指先を通してフィードバックを返す。セーフティカーの役目を果たすために行われた変更を除き、その性能をほぼすべて受け継いだフォーミュラ1®セーフティカー。持ち前の性能でトラックを巡回してレースの安全をサポートします。


 

世界最速の車が集うフォーミュラ1®レースに介入して、そのペースをコントロールするという重責を負うVantage。精巧なエンジニアリングによって、正式にF1®デビューする準備が整いました。最適速度以下で走行するとタイヤの温度が低下するため、セーフティカーではラップタイムがとりわけ重要視されます。そのため、加速性の優れたVantageのパフォーマンスとラップタイムをさらに強化する必要がありました。人目を惹く延長されたフロントスプリッターとリアウィングでダウンフォースを増大させることにより、ラップタイムをグランプリ級のレベルまで引き上げることに成功。そして心臓部に搭載されているのは、手作業で組み立てられた4.0ツインターボV8エンジン。Vantageの名を冠した最速モデル。停車時は静かに佇むVantageが100km/hに加速するまでの時間はわずか3.6秒。先代モデルと比較して、これほどまでにパワーとトルクが増強されたモデルはありません。パワーは30%増大して665PS、トルクは15%増強され800Nmを実現しています。


 

FIAシステム対応のスイッチギアが組み込まれたビスポークのセンターコンソールスイッチパックを囲むように設置されたFIA認定の追加スクリーンとリアビューカメラ。Vantageは、FIAの公式カーとして活躍する準備が整いました。

アストンマーティンのパフォーマンステストドライバー、ダレン・ターナーは、次のように語っています。「Vantageの新型はいつも革命的なレベルの車であり、それはF1®セーフティカーについても全く同じです。パワーアップとビスポークのエアロパッケージのおかげで、限界を超えるような走り方をしてもバランスが完璧に維持されます。ステアリングホイールを握ることが本当に楽しく、ドライバーとしての自信を大いに高めてくれる車です。20年以上に渡ってF1®セーフティカーのドライバーを務めているベルント・マイレンダーは、今シーズンもこの車を堪能できるなんて、うらやましい限りです。」

安全に向けたポールポジション

 

レース級レベルの車がレースとドライバーの安全を守ります。不屈のパワーと圧倒されるようなダイナミズムで世界最速の車と肩を並べて走るために誕生したVantage。完璧にこだわり続けるアストンマーティンのエンジニアのおかげで、Vantageは全シーズンにおいてセーフティカーとしてF1®の隊列を先導する要件をクリアすることができました。2024年3月9日にジェッダで開催されるサウジアラビア・グランプリで華麗なるデビューを果たします。